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2007年9月7日金曜日

残置

岩場に残置したボルダーマットを盗まれたとブログに書かれたプロクライマーさんが、おられます。案の定、たくさんの書き込みがあって、荒れはじめているようです。この件について、ちょっと考えてみたいと思います。物事の善悪は別として、僕が思うにクライマーとしての迷惑度は、

 岩場にマットを残置 >>>>> 残置のマットを持ち去る

です。岩場への残置は、エリア閉鎖につながる危険もあり、過去においても散々問題になってきたことです。今回の件でも土地の管理者なりクライマーを快く思わない一般人が発見すれば、恰好の攻撃材料になったかもしれません。
一方、持ち去ったほうですが、見方によっては掃除をしたにすぎないわけです。クライマーには、迷惑をかけていない。と書くと誤解を招きそうですが、今回の件も片付けられた可能性が高いのではないかと思うのです。よれよれのマットなんて、いらないでしょ?それにあれだけの大きさのもの。ましてや狭いクライミングの世界。広げたとたんに「あ~っ!!」ってなる可能性もある。背負って歩いているだけで飛び蹴り食らうかもしれない。盗んだって怖くて使えない。盗まれたよりは、残置に怒ったクライマーが片付けた。この線が有力なんじゃないのかなと思うのです。

もう一つ思うのは、例えば公園なんかに行って、「またすぐ来るからデジカメを残置して帰ろう」なんてことには、ならないですよねってこと。そんなことすれば、当然デジカメは無くなるだろう。でも、きっと誰も同情なんかしてくれない。警察に行っても相手になんかしてくれないですよね?そんないい加減なことをするやつが悪いで終わりでしょう。山の中とはいえ、同じこと。自分の所有物は、自分の持ち場できちんと管理する。これは、当たり前のことです。

まあそんなわけで、僕はこのクライマーさんに同情できないし、無くなって当然だと思うわけです。

2 件のコメント:

  1. この場合、無くなったら諦めるしかないと思うんですよね。
    一番悪いのは、置きっぱなしにした自分ですから・・。
    僕らは、山に行ったり岩に登ったりして、少なからず
    自然を傷つけたり、人に迷惑をかけたりしているので
    出来るだけ気をつけなきゃなって思うのです。

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  2. こういう問題は難しいですが、やはり忘れてしまった場合や、置いておいた場合は自分の責任だと考える事が大切ですね。
    大切な物は面倒臭がらず、自分の手元に置く。これがーマナーにもつながると思います。
    特に山登りやクライミングは自然を大切にしながらやっていくものですもんね(^^)。

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