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2010年5月26日水曜日

壁掛け


壁に自転車をかけてみた。これで少し部屋が広くなった。

2010年5月11日火曜日

イルカ漁

イルカ漁を盗撮した映画が、アカデミー賞を受賞したとのことで話題となっているので考えてみた。とは言っても、こんなもののために1円だって金を払ってやるつもりは無いので、ネット上にころがっているインタビューやレビューでわかった内容についてのみ書いてみます。ソースはこれ。

http://www.cyzo.com/2010/03/post_4060.html

http://www.cyzo.com/2010/03/post_4071.html

とりあえずのところ根本的な疑問として、

 なぜイルカ漁なのか?

という点が挙げられます。批判するからには、イルカを捕獲してはならないとする合理的な理由が、必要なはずです。殺すのはかわいそうだからなんてのは理由になりません。かわいそうだと言うなら、牛や豚、鶏などは、食用にすべきではないでしょう。例えば、イルカを捕獲して殺すことと魚を釣って絞めることとの間に、どのような差があるのでしょうか?小魚なら食べてもOKで、大きな動物はNGだってのは、なんとも話の筋の通らない詭弁ではないのか。

イルカが駄目な理由について監督自身は、

 知能が高いから

と発言し、しかも

 脳の大きさ

を問題としている。残念だけど脳が大きいから、知能が高いだなんて研究者たちは言っていない。哺乳類の脳の大きさは、体の体積とほぼ比例していることが知られている。脳の大きさと賢さが比例していないのは、経験的にも理解しやすいことだが、犬なんてのはイルカなんかに比べると小さな脳だけどそれなりに賢そうだ。残念だけど脳の大きさを引き合いに出す時点で、相当に勉強不足としか言いようが無い。
そもそも知能と言うのが人間からみた時に、より自分たちに近いという意味でしか語られていないように思える。さらに言うと知能を判断基準とする事は、倫理的な面で非常に問題があるのではないか。人間の独善的な判断基準で種の優劣を決め、それに基づき保護すべきか、種でないかを決めるとでも言うのだろうか?種で理解できなければ、人間に置き換えてみればよい。知能が高い人間が優秀でそうでない人間は、下等なんだろうか?人の個性は、それぞれだ。決して知能の優劣などで価値を決めるべきではないと思う。他の種においても同じではないのか?


もう一つの論点が、水銀問題だ。どうやら映画の中では、日本政府がデータを公表していないと主張しているらしいが、これは完全に誤りだ。あまり興味のない僕ですら、大型の魚類やイルカなどには、比較的たくさんの水銀が、含まれている事は知っている。ニュースなどでも繰り返し報道されている。例えば、これ。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/06/s0603-3.html

水銀が含まれているから食べては、いけないのかというとこれも間違いだ。人体に蓄積されるといっても、実際には緩やかに排出される。半減期は、約70日だ。適切な量を守って食べれば、問題ない。閾値(しきいち、いきち)と言われる考え方で説明できるが、書くと長いので省略する。魚類の水銀は環境汚染が原因だと言うのも良く見るけど、たぶん間違いだ。分析手段が無かったので過去の情報が無いだけで、もともと土壌に含まれている水銀が、魚貝類に濃縮されている可能性が高い。

これに関連して太地(イルカやクジラ漁が行われている地域)の住民の毛髪に含まれる水銀濃度の調査が、行われたそうだ。平均で他の地域の4倍程度の量が、検出されたというものだ。10倍って書いてあるニュースもあるけど、なんでソースを当ろうとしないのか不思議だ。実際に国立水俣病総合研究センターが、発行した報告書も読んでみた。他の地域(14地域)がどこなのか気になるし、できたら同じような食習慣の地域との比較も見たいものだと思う。
それとは別として50ppmという数字だけが一人歩きして、とんでもなく危険な状態であるかのように書き立てられている点が、気になる。この50ppmという数字、正確には、

 毛髪水銀濃度50~125 ppmで、感受性の高い5%に
 神経障害の初期症状が表れる

というWHOの調査報告がもとになる。調査でこの50ppmを超えたのは、

 男性 5.6%
 女性 0.9%

となる。単純計算で男性で0.28%程度の人が、初期症状を引き起こす可能性があるということだ。太地という特殊な地域に住んでいる住人で、この程度のリスクしか無い。1年に2~3回クジラを食べ、週に2~3回程度魚貝類を食べるような人たちは、別に気にするほどのリスクでもないのでは?と思うのだが・・・。

絶対にリスクを受け入れたくないという人もたくさんいる。リスクがあるなら絶対に避けるべきだというあれだ。だけどそれは単純に自分たちの周りに、どんなリスクがあるのかを知らないだけだ。例えば、

 ほうれん草 - シュウ酸(乳児が死亡した例あり)
 生鮮食料品 - ホルムアルデヒド
 ジャガイモ - ソラニン
 ワインやジュース - メタノール

なんてのがある。別に誰かが悪さをして、こういう毒物が含まれているわけじゃない。普通に存在していると言うだけの話だ。これらと比べると太地の人達の水銀によるリスクは、非常に高い。だけど、飲酒や喫煙のリスクと比較すると水銀の方が低いだろう。
太地の人達に話を戻すと50ppmを越えた人たちは、どうしても健康で長生きしたければ、少し食生活を見直してクジラやイルカ、魚貝類を食べる量を減らした方が、良さそうだというだけの話だ。
リスクは回避するものではなくコントロールするものだと思うのだが、分からない人にはわからないんだろうけど・・・。

書き散らかしたら支離滅裂になったけど結局の所、

 イルカやクジラを殺すな!

ってのは、単なる感情論に過ぎない。彼らは、牛や豚、鶏がよくてイルカが駄目な理由は、説明できない。気分で反対したいだけだからだ。反対したいがために、あれこれ数字を持ってきたり水銀の話を持ち出したりするが、結局は興味がないのだ。興味がないから精査もせずに適当に並べるだけ。観客を馬鹿にしているからこそ、簡単にわかる嘘でも平気で並べ立てるのだろう。

僕らは感情論だからといって、感情で対応するような愚は犯してはならないと思う。冷静に相手の主張の矛盾を否定して、正当性を主張し続ければ、ならないと思う。とは言っても彼らは感情で動いて頭でなんか考えていないので説得できるなんて考えるのは、無駄だろうけどね。

2010年5月7日金曜日

GWの成果

やっと形が見えてきた。乾燥と耐火モルタルを焼き固める目的で火も入れてみた。あとは赤レンガで全体を覆うだけ。