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2008年1月22日火曜日

捕鯨について2

少し落ち着いたので、鯨について補足。

まず第一に思うのは、いくら目的が正しいことであったとしても手段を間違えれば、それはトンデモに過ぎないということです。「鯨を保護したい」という目的自体が正しくても、そのためによその国の船を沈没させたり体当たりしたり妙な薬品を投げつけたりするのは、犯罪ですよということ。去年のIWCで暴力的な手段による反捕鯨活動に対する非難決議をしたのに、明らかに悪いことをするに決まっているシーシェパードやらグリーンピースの寄港を許可する国は、どうなっとんじゃいと言いたい。
それに加えて、オーストラリアなどの強行的な反捕鯨国について思うのは、最低でも国際ルールは守りましょうよと言うこと。例えば公海上での条約(自分も加盟している)に基づいた調査にたいして、軍艦を派遣して監視するなどと発言するのはNGでしょう。ついでに言うと、南極大陸は南極条約に基づいて領有権の無い土地で批准各国の科学的調査が、認められているわけです。そして南極大陸の沿岸である南氷洋は、どこの国にも属さない水域であるわけです。その水域を自国のものであるかのように振舞う法律を作る国は、やはり異常なのであって国際法を無視しているとしか言いようが無いわけです。
国同士の約束事である条約を守るというのは、国際社会の秩序を守るという上では、非常に重要なことだなと思うわけです。

次に思うのは、まったくもって誤解が多い問題だと言うこと。日本国内でも世界中から反対されていると言うような、印象操作で語られる事が多いのだけど、実際はそうではありません。商業捕鯨モラトリアムにしても、延長の議決をしないでずるずる引き延ばしているのは、捕鯨に賛成している国が増えてきたと言うことにあります。実際は、「反捕鯨国と捕鯨容認国」そして「本議会と科学委員会」の対立といった感じになっているわけです。
また鯨が減っていると言うような話についても正確とは言えません。少なくともIWCの科学委員会は、一部の鯨種に関しては充分に資源量が回復して一定の量であれば、捕獲しても問題ないとしています。

最後に科学的根拠について。科学の話をすると「科学が絶対に正しいとは限らない」というような反論が帰ってくるわけです。科学はそもそも「絶対正しいと言うことを証明」する為の学問ではなくて、「より確からしい事は、なんであるか」を明らかにする学問です。ですから絶対正しく無いとだめなんて話は、無茶以外の何物でもないのです。ですが一ついえるのは、人間の直感や思い込みよりははるかに精度良く判断できるということでしょう。
最近の研究で、シロナガス(50年以上捕獲されていない)がミンクが増えすぎたことによって減っているのではないか?というような事が言われています。この説が正しいかどうかは、まだわかりません。ですがきちんと調べる責任が人間には、あるのでは無いでしょうか?もともとバランスを崩したのは、人間です。仮にこの説が正しくて、いつかシロナガスクジラが絶滅する日が来たとするならば、反捕鯨派の人たちはどうするつもりなのでしょうか?きっと自分たちの先祖が乱獲したことをうやむやにして、日本人が悪いで済ますのでしょうけど・・・。

誤解の無い様に言っておくと僕自身は、外で遊ぶ事が大好きな人間なわけであって、自然のことや環境のことには、興味がある。だからと言って、やみくもに感情論にのっとった保護だけを訴える動物愛護団体の主張を受け入れるわけには行かない。LCC評価もせずに、とりあえずリサイクルすれば安心みたいな妙な環境保護運動に賛同する事も出来ない。リスク評価もせずに、とりあえず予防原則だみたいな話も、ちょっと待てよと思うわけです。

環境保護は、確かに大切なことだけど、なんか方法論を間違っていませんかね?思い込みやら、感情論だけで騒ぐ怪しげな環境保護団体や動物保護団体は大嫌いだというのが、ぼくの意見。本気で守りたいと思うのであれば、冷静になって何が重要なのかを、きちんと見極めていく事が、必要だと思うわけです。

10 件のコメント:

  1. ちはーす。
    朝か夜の九時に「いま何時?」と問いかけたいけどその時間PCの前にいられないのが残念でならないけふこのごろ。
    ずーっと前、日記に書いたもののコピペです。
    (以下すべて引用)
    クジラは人間の漁獲量の4~5倍を食べている。クジラを利用しないと海の生態系からも大変なことになるし、漁業資源の枯渇を招くことにもなる。
    米国が日本の捕鯨に反対するのは牛肉が豊富にあるからだけではない。環境保護団体にとって「クジラ」を持ち出せは容易に活動資金が集まったからというのがほかならぬ理由である。資金調達の上で、クジラほど手っ取り早いキャンペーンはなく、言ってみればクジラが国益に貢献してきたのである。
    http://www.suisantimes.co.jp/crossroad/interview003_.shtml
    梅崎義人著『動物保護運動の虚像-その源流と真の狙い』(成山堂書店、2000年)によれば、もともと、マッコウクジラの脳油は一級品の潤滑油として、他に代えがたいものであった。
    石油資本が石油を原料にしたそれに劣る代替品を開発すると、クジラは邪魔者になった。
    その機に乗じて、石油資本が反捕鯨の米国世論を一気に巻き起こしたという。
    http://www.natureinterface.com/j/ni02/P046-048/
    オージーも肉売ってるからまあいろいろ世論誘導はあるでしょうね。
    それはさておき、動画ってどうがって貼るんですか?
    変換はなんとかしますので、タグだけ教えてください。

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  2. しんぺさん。コメントどうもです。
    単に金になるから訴えている連中がいるのも事実なんでしょうね。儲かってなきゃ、毎年南氷洋まで行ってヘリを飛ばしたり船でおっかけっこしたりできませんものね。
    それと一般人で捕鯨反対とか言っている人たちは、とてもじゃないけど勉強しているようには思えない。なんとなく、かわいそうだからと言うレベルで反論しているようにしか見えないんですよね。だから、お前らいい加減にしろよ!と言いたくなるわけです。まあ、なんで頭にくるか一言で言うと正義が無さすぎるってことでしょうか?
    さて動画の貼り方ですが、おやじギャグが気に入らないので教えられません。やり直してください。と言うのは、かわいそうなので今回だけは、勘弁してあげます。
    ��動画の貼り方講座>
    ��C2ブログでは、直接動画のファイルをアップする事が出来ません。なので動画共有サイトに登録するのが、手っ取り早いです。ぼくが使っているのは、Askビデオというサービスです。使い方は、動画ファイルを作ってアップするだけ。10分くらいするとネットで公開可能な状態に変換してくれるので、あとは公開用のタグをコピーしてブログに貼り付けるだけです。
    ��C2動画だかなんだかと言うサービスでも、同じように出来るはずです。YouTubeでも出来るけど、あそこは時々削除されるそうなので、あまりよくないかも。

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  3. どうもありがとう。
    必死になって500k以下のswfに変換してようやくアップしたというのに、そんな簡単な方法があったのか。。。

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  4. ��wfのタグは、けっこうややこしいですよ。動画共有サービスなら、タグも自動作成だしswfのファイルも勝手に作ってくれるし、お勧めです。

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  5. 鯨・・・
    深刻ですよ~NZに住む私としては[絵文字:v-40]
    ��apanese=捕鯨集団って思われてますから…
    で、カイコウラにホエールウォッチングに行きました[絵文字:v-466]
    3回も観れました!船の中では捕鯨禁止が言われてました[絵文字:v-232]
    ��apaneseは未だに捕ってるって…メチャクチャ居心地悪かった…
    でもね~鯨を観たらゴチャゴチャ言うな…って感じ…
    それはそれは神秘的…
     
    鯨で騒いでる方が見ててコッケイな気がします・・・
    国が違えば考え方が違うもん!NZは人種のルツボだから
    痛感してます(日々)
    捕鯨問題は解決しませんね・・・絶対に…
    鯨を神様って思ってる国と鯨は必要な資源って思ってる国が
    交わるわけがない・・・

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  6. ぼくらみたいに捕鯨に賛成している人間も、鯨を保護して
    ずっと大切にしていきたいという気持ちは、同じなんですよね。
    だけど彼らは、自分たちの考えだけが正しいという価値観で
    主張を押し付けてくる。それが非常に腹立たしいことなんです。
    それ以前にNZにしてOZにしても鯨が神聖だとか神様だとか、
    どの口でいっとるんじゃいってのが、ぼくの本音ですね。
    彼らも元捕鯨国だったからこそIWCに加盟しているわけで、
    かつて乱獲していた張本人じゃないのかと言いたいのです。
    捕鯨問題、人種問題、戦争・・・。いつでも先頭にたっていたはずの
    国の人が、突然手のひらを返して反対する立場に回る。そこに
    大きな違和感を感じるのです。
    ぼくとしては、人がどんな主張を持っていようと、それはそれで
    尊重したいなと思います。ですが、こちらの主張が間違っていると
    主張するのであれば、それ相応の根拠なり理由なりを示すべきだと
    思うわけですね。残念だけど、たった50年前まで鯨を乱獲していた
    ��ZやOZの人たちに鯨は神様だと言われても、納得なんかできるわけ
    ないのです。
    自然や野生動物を大切にすべきだと思うからこそ、単に殺すな
    と言うレベルでしか主張しない間違った環境保護なんてものを
    見過ごす気には、なれないですね。あとは、ここに書くことによって
    少しでも興味を持ってくれる人が増えれば、良いかな。

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  7. ちょっと調べてみましたが、マオリはむしろ捕鯨に賛成のようです。座礁したクジラは海の神様からの贈り物として食べたり、骨を加工したりしてしていたようですね。神聖な生き物としてみているという点では、間違い無いようですが、日本人と同じように感謝して利用させてもらうと言う感覚に近いんじゃ無いでしょうか?
    あとクジラが絶滅寸前というのも、正しくはありません。本当に危ない種は保護されています。といいつつ、アメリカは、その危ない種を取っていたりするのですが。少なくとも日本が調査対象にしているミンククジラだとかナガスクジラは、それなりに回復しているわけですし。
    ぼくらは現地の雰囲気は良くわからないのですが、過激というか異常なデモをしたり、国際法を無視したり、変な法律を作ったり、クジラが政争の具になったりというのは、冷静に見て相当変だなと思います。

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  8. ほんと・ほんと・・・
    前は捕ってたんだからね~[絵文字:v-40]
    でも神様って思ってるのはマオリの人でKIWIではないから
    また違うんだよね~!後で侵略してきた人たちだから…
    人種差別もなかなかヒドイですよ~[絵文字:v-406]
    とにかく絶滅寸前になると保護・保護ってほんとパターン化してますよね…
    私としてはホエールウオッチングも人間のエゴだと思いますけどね[絵文字:v-405]
    興味を持つってのが大切ってその通りだと思います!!!

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  9. しょせん彼らは金儲けでやっているだけですからね。
    一般の連中は、明らかに勉強不足だし、クジラのことを
    勉強しているわけでも無いし・・・。

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  10. そ~です・・・!
    マオリの人たちは鯨の骨でネックレス(お守りの意味がある)
    作ったり自然に逆らわずって感じだったみたいです[絵文字:v-218]
    こっちではグリンピースがJapaneseとわかるとまくし立てるような勢いでお前の国は…みたいな言い方をしてきますよ…
    悲しい事ですね!!
    未だに日本人は全員、鯨を食べてるって思ってるくらい
    何にも知らないのにギャーギャー言うなって感じです[絵文字:v-363]

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