いまさらながら読んでみた

映画化されたそうなので、いまさらながら読んでみた。流行っていた当時、僕はまだ子どもだったしね。



読んでみた率直な感想・・・。結構、過激なんですね。最近？の小説って・・・。登場人物や会話にリアリティーは無いんだけど、独特のリズムは、面白いと思う。ただ僕には刺激が強すぎた。大好きだった宮本輝なんかでも「私たちが好きだったこと」あたりは、あまり読む気がしなかったし、基本的に古いんだろうね。考え方が・・・。

大学時代は、本当にたくさんの本を読んでいた。新しいものといえば、宮本輝や水上勉（充分古いけど）くらいで、あとは井上靖や中島敦、泉鏡花なんかを読み漁っていた。ほんとに変なやつだね。宮本輝は、ある時期から急速に宗教臭くなってしまったので、読むのをやめてしまった。僕は、宗教が嫌いだったから。

今でも本は、それなりに読んでいる。たいていは、太宰治や芥川龍之介だ。名作を生んだ作家は、安定した面白さがある。もっとも紙の本を手に取る事は少なくなり、ほとんど青空文庫＋iPod touchになってしまった。数百冊の本を簡単に持ち出せるなんて、便利な世の中になったものです。