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2011年11月17日木曜日

正しいかどうか?

ずっと前にホメオパシーのことを書いた。ちょっと思う所があって、もう一度書いてみようと思う。きっかけは別にあるんだけど、とりあえずのところ、スティーブ・ジョブズの件だとしておきたいと思う。


 事実であるかどうかわからないけどジョブズは、本来治療可能なレベルのすい臓癌であったと報道されている。だけど手術を拒み代替医療に道を求めて、結果として寿命を縮めてしまった。結果として後悔していた。そういうことを前提に話を進めたい。


 思い切りシンプルにすすめたいと思う。この世の中には、


   正しい または 間違っている 


 の2つしかないとする。そうするとホメオパシーは、


   実際に効く または 効かない 


 のどちらかだ。重要なのは、効かないかもしれないということを、きちんと認識することだ。
僕は、ホメオパシーや多くの代替医療は、効果が無いと思っている。その立場から過激に批判すると下記のようになる。

 まったく効果の無い偽薬の販売で金儲けをし、その結果
 治療の機会を失ってしまい寿命を縮めている人達がいる。
 非常にけしからん!

ジョブズは、食事療法(マクロバイオテックと報道されている)に頼ったとされている。これまた過激に批判するなら、

 偽療法を宣伝する人達にジョブズは殺された!

ということになる。大人が自分で判断したことだから、自己責任だという意見もあるだろう。だけどよほど気持ちの強い人じゃなきゃ、そういう場面で冷静な判断なんてできない。僕自身も健康診断にちょっと引っかかっただけで、慌てて病院に駆け込んだ。手術が必要な病気なら、誰だって冷静ではいられない。なにより周りの人にとっては、たまったものじゃない。生きるはずの人間が、死んでしまったのだからだ。これから過ごせるはずだった時間の事を考えると、気が狂いそうになるはずだ。その気持ちを考えると、やりきれない思いがする。

上記を踏まえて、これは良いと思いホメオパシーやその他の代替医療を宣伝している人達に考えて欲しい。本当にその治療法が効果があると判断できるだけの科学的知識を身につけていますか?自分の体験以外に、その治療法が効くとするだけの充分な根拠を確認していますか?絶対に間違いなく正しいと言い切れますか?そのせいで誰かの病状が進行するかもしれませんよ?身近な誰かの寿命を縮めてしまうかもしれませんよ?それでも平気でいられますか?誰かに訴えられるかもしれませんよ?実際に訴えられた事例もたくさんあるけど、覚悟はできていますか?

お前もホメオパシーを批判しているが、いつか正しいと分かったらどうするつもりだ!と批判されるかもしれません。まあ正しいと証明されても、どうもしませんけどね。正しかったのかと思うだけです。もっともホメオパシーが、正しいとする科学的根拠は、まったく見つかっていません。これからも見つかる可能性は、ほぼ無いのでまったく要らぬ心配だと思います。

ホメオパシーによる治療の機会を失ってしまう人が、出るかもしれないじゃないかという批判をされるかもしれません。1つ2つの治療法を、僕がぶっ潰したところで、大勢に影響は無いですよね?他にもたくさんの選択できる治療法が、残っていますからね。
それより考えてみてください。一人の病人が選択できる治療法は、1つです。まあ組み合わせを考えても、せいぜい3つくらいじゃないですかね?しかもその選択は、待ったなしです。失敗すれば、命取りですから。その数少ない選択肢に役にたたない治療法が、混ざる方がよほど致命的だとおもいませんか?

くだらない代替医療を宣伝する人たちは、業者であろうが素人であろうが、人の人生を奪う可能性があるということを、少しは考えた方が良いでしょう。


追記
ホメオパシーは正しいんだと思われる方は、是非ともジェームス・ランディーの100万ドルチャレンジに参加すべきです。くだらない砂糖玉を売るより、はるかに儲かります。


Randi's Challenge to Homeopathy 


2011.2.5に挑戦されて以来、誰も100万ドルを貰っていないのは、なぜでしょうかね?信じているものは、UFOだのチョーノーリョクだのと一緒のカテゴリーにまとめられていますよ!

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